晴れわたる桃源郷8
ただ今上の子と2人、新快速に乗って山陽本線を西へ西へと走っています✨冬季の青春18きっぷの発売が12/31で終了していたことを知らなかったことが原因で、昨日自転車で奈良中を駆けずり回る羽目(JR奈良駅→各地の金券ショップ)になりましたが、成果はなく、結局フツーにICOCAで乗っている次第です😭あ、今日は日帰りです、明日実家に行くので。
さざえ堂の続きです。入場料を払い、写真にあるように迫力ある細工が施された入口から土足で入りました。
階段ではなく、滑り止めとおぼしき角材が渡された坂があるだけでした。定期的に油引きでも行っているのか、古い木と油と埃の混じった独特の匂いがしました。これ、スニーカーでもけっこう滑るので、手すりを握った方が絶対にいいと思います!
さざえ堂はDNAみたいに二重らせん構造になっているため、上りの人と下りの人が行き合わない造りという切ない建物です。ですが、これは日本だけではありません。15〜16世紀にレオナルド・ダ・ヴィンチが、フランスのシャンボール城で同じく二重らせん構造の階段を石で作っています(ダ・ヴィンチ考案とされている)。シャンボール城の近くのお城(ブロワ城。駅近で様々な建築様式が見られてオススメ)は行ったのですが、こんな面白い構造のお城があるなら行っておけば良かった、と思います。
しかし、これを作ることを思いついてよく実現したなと思います。大工さんたちにどうやって説明したのだろう?設計図をちゃんと書いて理解してもらえたのだろうか、反対はされなかったのか、それとも考案したお坊さんは当時地域で絶大な権力でも握っていたのか、または半端なく慕われている人だったのか…。
私は古代史が好きでよく古墳とかも見たりしますが、1人では作れない大掛かりなモノの建造を実現させる技術や経済力、権力やカリスマ性、政治的手腕などの背景を考えると凄さを改めて感じられるなと思います。
さざえ堂はひたすら坂を3階分登り、行き着いたらすぐに下に下りるという建物です。かつては西国三十三観音像が安置されており、上がって下がるだけで、三十三観音をお参りしたことになるという便利⁈な建物でした。チベットのマニ車みたいですね。そういや私チベットもいつか行きたい地なのでした。
それはさておき、さざえ堂自体は通過するだけなので、あっという間です。向かいのお堂(白虎隊士の冥福を祈るお堂らしい)でお賽銭を投げ、白虎隊士が平和な世に生まれ変わってJKとお付き合いできるように祈ったのでした。(9に続く)
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