キャラ立ち上等!
6月前半のブログに書いたとおり、去年頓挫した小説をしぶとく書きついでいます。上の子を妊娠中に構想を始め、何度も何度も挫折中断しては再開して書いてきた、ある意味もう1人の子どものような作品です。
それを先日も書いていたのですが、またしてもキャラに引っ張られてしまいました。ただでさえ主人公が個性的なのに加え、新登場したキャラが生意気で、なんでもはっきり言う人なので、突拍子もないことを言い出して、勝手に予期せぬ方向に走り出してしまいました。
物語の方向など、大まかな手綱は私が握っているのですが、話によってはキャラクターの個性に任せてしまった方が話を展開させやすいことがあります。今回の話は当初は主人公の性格だけが決定的に決まらず、あらすじや設定ばかり考えて外枠から作っている感じでした。(幸い主人公の人物像は固まってきました!)強烈な個性のキャラクターがいることで主人公の性格が会話によって引き出されたりすることもあるので、個性的なキャラクターは作者にとっては思いのほか重宝するのです。
物語は、1人のキャラクターの思いつき発言のせいで、主人公が自分でも知らない主人公の過去を上書きすることになりました。。。現実世界ならまだしも、架空の、しかも自分が創り出した世界ですら人に振り回されるとはなんたることでしょう😅
こうなると、作者にできることは作品世界が破綻しないよう辻褄を合わせ、帳尻を合わせるよう整えることくらいです。この2人、最終的にくっつけようと思ってたのにな、そんな勝手なマネして、どうなっても知らんで?という気分です。物語そのものをぐいぐい前に転がしてくれるのはありがたいのですが。
ああ、そうか。だからもう一人の子どもなのか。やはり作品がもう一人の子どものような存在であることは間違いないようです。子どもが親の思い通りになったためしなどあるわけないし、そんなもの初めから期待しちゃいけないのです。破綻さえしなければいい。それだけです。作者という親を踏み越えて、思いがけず良い作品になってほしいものです!
下の写真は中秋の名月と池ごしに見た薬師寺です。月のように気まぐれながらも作品の行方を見守っていきたいものです。
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