桃源郷を行く・11
鶴ヶ城を後にした私は、空腹を抱えながら循環バスのルート沿いに歩いていました。正午をまわり、炎天下。バスは1時間に1.2ほどしかないので、ノープランで気まぐれに歩いていると炎天下を歩く羽目になるのです。
いいタイミングでお蕎麦屋さんを見つけたので、休憩がてら入りました。
蕎麦が、透き通ってみえました!十割蕎麦らしい食感で、暑さにやられた体にはあっさりとした大根おろし入りのざる蕎麦はうってつけでした。
一瞬ざる蕎麦にこづゆを付けるとか、蕎麦でなくソースかつ丼にすることも頭をよぎりました。でも暑すぎたので最良の選択だったと思います。次回、必ずソースかつ丼とこづゆは食べたいと思います!
次なる目的地は野口英世青春通りです。バスの時間を狙って蕎麦屋さんを出て、バス待ちをします。バスの通りを見ただけでも、会津若松は蔵を改造した建物(上の写真は和菓子屋さん)が目立ちます。城下町らしい、蔵と同じトーンでまとめられた街並みは旅気分を高めてくれます。
ここでまたもう一つの郡山、大和郡山に話は戻ります。ここも、ズバリ城下町で、城跡とそれを取り囲むお堀に江戸時代らしさが漂うのですが、普段そこをいつも自転車で通るので、細い路地(規格が江戸時代ですので)でやれ車とすれ違いにくいとか、道に迷うとか、家の瓦の色や柄に規制がありそうだな、城下町だから大変だな、とか生活者としての視点でしか大和郡山という街を見ていなかったんだな、と思いました。会津若松は完全に観光客の視点なので、風情のある街並みね〜✨だけで済んでしまうのですが。なので、実際に会津若松に住まわれている方には会津若松ならではの大変なこともあるのだと思います。でも、それ以上にそこに住む喜びもあるのだと思います。
旅することは、好きな土地が増えること。このバス停で、江戸から明治へ向かうバスをしばし待ちます。(12へつづく)
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